人前で泣いたことのない私が、大泣きして駆け回ったこと


先日、昔話として、私が幼少時から「鍵っ子」だったことをお話しました。

今となってはそれがどれほど辛く悲しかったか・・・というと
それほど辛い記憶ではなく、
「あぁ、私は鍵っ子だったな」と思い出すくらいです。

でも、
「明かりの灯っている我が家」母親は家にいて欲しい!と思っていた幼少期
を書いて

確かに「明かりの灯っている我が家」を見た日の喜びようったら・・・・

やはり、母親が家にいないというのは、
とても淋しく心細く、

逆に母が先に帰って家にいてくれるというのが、
どれほど嬉しいことだったのか、

それをしみじみ思い出します。
 

逆に私が一番悲しかったことは・・・

そう、それで関連して思い出したことがあるのですが。。。。

「明かりの灯っている我が家」が一番嬉しいことだったとしたら、
逆に私が一番悲しかったことは何でしょう?
 

私は小さい頃からしっかり者で、また負けず嫌いでもあったので、
「人前で泣く」という記憶は、子供のころも大人になった今もありません。

でも、1つだけ小学校で大泣きをした記憶があります。
 

それは、学校の参観日の日。

いつも忙しくて仕事いっぱいの母が、参観日に来てくれることはまずありませんでした。
もちろん、まったくなかったわけでもなく、数回は来てもらっていたとは思うのですが、
その記憶もあやふやなほど。

もううちの母は参観日には来られないものだと思っていたので、
特別、参観日に母がいなくても当たり前。

他のクラスメートのお母さん達が教室の後ろにずらっと並んでいようが、
私には一切関係ないし、だから取り立てて悲しいとか淋しいとかも思っていませんでした。
 

それが、「明日の参観日行くね!」と言われたことがあったのです。

えっ?本当?
ママが参観日に学校に来るの?

私はもう有頂天で、その晩興奮して眠れなかったほどでした。

当日の朝も、お知らせの紙を見せながら「遅れないでね」なんて言いながら
いそいそと登校したものです。
 

さて、授業参観の時間になり、教室の後ろの扉から
どんどんクラスメートの父母たちが入ってきます。

いつもは自分に関係ないことだと、誰が来ようと気にもせずに
ただ前を見て普通に授業を受けていた私ですが、
この日ばかりは違います。

だって、「うちのママが来るんだよ!」
「忙しいママが、私のために学校にまで来るんだよ。」

もう数秒おきに後ろの扉を見つめ、いつ母が入ってくるか、
ずっとずっと待っていたのです。
 

でも、結局母はやってきませんでした。
後で聞いた話では、緊急な仕事が入ってしまったということで、
「ごめんね」と何度も謝られましたけど、
そのときには知る由もありません。
 

それで、私は授業が終わると無意識のうちにもそのまま廊下に飛び出し、
小学校の校舎を駆け回っていました。

うちの母はこの学校にあまり来たことがないから、
新校舎ができたばかりだから、
だからきっとどこか違う教室の前で迷子になっているのだろうと思ったのです。

もしかしたら、前の学年のときの教室に行ってしまったのかも知れない。
新校舎に移ったのを知らずに、旧校舎に行ってしまったのかも知れない。
 

今思えば、大人の母が教室を間違えるはずもないし、新校舎だって中に入ればすぐにクラスはわかります。
でも、「行くね」と約束した母が来れない事態があるなんて思いもしなかったし、
いつも優しく嘘をつくことなどなかった母が今教室にいないということは、
どこかで迷っているとしか、私には想像できなかったのです。

そして、普段人に泣き顔など見せたことのない私が、
あたりかまわず大泣きをしながら「ママがいない。ママがいない。」と校舎を走り回っていたのです。
 

母親がいつも当たり前のようにそばにいる!って羨ましい

私が人前でここまで涙を流して泣いたのは、多分これが最初で最後だったと思います。
 

母は優しい人でしたし、私も理由を聞いて、それで、もうどうということもありません。

そして、いつものように、また私は自宅の鍵を持って、暗い我が家に戻る毎日になるだけです。
 

でも、幼少期の思い出で、
一番嬉しかったのが「明かりの灯っている我が家」を見たときで、
一番悲しかったのが、「来れるはずの参観日にやはり母の姿がなかったこと」

そう思うと、
本意にしろ不本意にしろ
「外に働きに出られない」という理由で、今家にいるお母さんと子供は
とても幸せだと思うのです。

いつも当たり前のように一緒にいられる。
事情や背景はともあれ、これ自体はかけがえのないものです。


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